こんにちは。
皆さんは、健康維持のために
健康食品・サプリメントを使っている方も多いと思います。
テレビ、インターネット、雑誌などで毎日のように目にする
健康食品・サプリメントですが、
実は健康食品・サプリメントが原因で
体調を崩してしまうことも報告されています。
今回は健康食品・サプリメントとの上手な付き合い方をご紹介します。
サプリメントとは?
私たちが口から摂るものは、
食品と医薬品に分かれます。
健康の維持や増進の効果をうたった健康食品・サプリメントは
食品に分類され、健康食品・サプリメントは国の制度によって、
「特定保健用食品」「栄養機能食品」
「機能性表示食品」の保健機能食品と、
それ以外の「その他健康食品」に分類されています。
この中で、特定の成分が濃縮され、
錠剤やカプセルの形をした製品がサプリメントと呼ばれているのです。
健康食品・サプリメントと医薬品の違いは?
錠剤やカプセルの形状をした健康食品・サプリメントは
医薬品と混同されやすいのですが、
この2つは性質のまったく異なるものです。
医薬品は世に流通される前に、
病気の人を対象とした有効性・安全性の
科学的根拠を得るための研究が
何段階にもわたり実施されます。
1つの医薬品が誕生するまでに
約9~17年かかると言われており、
最終的に厚生労働大臣の承認を受けた後、
流通が許されます。
また、医薬品は製品の品質が
一定であり、有効成分量、
有害物質の混入などが厳しく管理されています。
ですが、健康食品・サプリメントには、
これらの厳しい基準がありません。
健康食品・サプリメントは食品に分類されているため、
発売前に臨床データを取る必要もありません。
「健康食品だから、たくさん摂って健康になるぞ!」と思っていませんか?
健康食品でも摂り過ぎは禁物です。
錠剤やカプセル剤の形状をした
多数報告されています。
例えば、ドラッグストアで販売されているカルシウム製剤を
例に挙げてみましょう。
骨を丈夫にする目的や骨粗しょう症の予防のために
カルシウムを積極的に摂っている人も多いと思いますが、
極端にカルシウムを中心に摂り過ぎると、
動脈の石灰化を促し、
心臓病のリスクを高めるという研究発表が米国でありました。
この他にも、ビタミン剤の摂り過ぎにより、
手足の痺れなどの神経障害、
感覚障害、腎臓結石など、
さまざまな健康被害が報告されています。
食品の素材そのもので摂るよりも成分が
濃縮されていることが多い健康食品・サプリメントは、
過剰摂取による健康被害を受けやすいので、
必ず決められた量を守って使用しましょう。